Lupinas Art Network ×
Studio M共同企画 海外に一人で行くのは2回目でした。 前はフランスに行った事があって、その時も心臓ばくばくで。。 しかしNYってなんか、降り立った時から迎え入れてくれる感じ。 まぁ飛行機で隣の席のお姉さんと仲良くなったこともあるけれど、JFK空港が思いのほか地元の駅的な空気を醸し出していた事もあるけれど、なんだか、はじめて来た気がしない感じ。 この空気ってなんだろう、と思いながら最初の夜を過ごしました。 次の日に門をくぐったアートスチューデントリーグ。 私は行く前、色んな肌の人がいてすごく自由で。。 何だかファンキーな学校を勝手に想像してドキドキしていたのだが、全然そんな感じじゃない。 すごく静かな、優しい空気が流れている場所で、ここでもやっぱり落ち着いた気持ちがしました。 とにかく時間がないので登録費の$15だけ払って、美奈子さんに相談にのっていただいて決めたクラスをとって、この日はリーグを出た。 (ほんとうにあっさりした手続きしか無かった…。スゴイ) それから美奈子さんは、ご自分が復旧作業をされた古い建物と、メトロポリタン美術館を案内してくれた。 美奈子さんのお仕事の話は後日スタジオに招待していただいた時にも聞かせていただいたのだが、私なんかにしてみれば、ほんとうにスゴい事をされている。 あまりに気さくに心を使って話してくれるので、なんだか現実味がないけれど、ほんとうにすごい人。つまりすごくてとても優しい人。 話がそれてしまったけれど、それでその後、美奈子さんはメトロポリタン美術館のハイライトツアーに連れて行ってくれました。 そのときちょうどメトロポリタンですごいエキシビジョンがやっていたのでした。 絵画史をなぞるように、モネ、ゴーギャン、ゴッホ、、、巨匠と呼ばれる画家の作品がそれぞれ一部屋づつとって展示されたりしている、そんなエキシビジョン。 ファインアートの勉強なんて全然したことがない私でも、これはスゴイ!ってわかるくらい。すごい絵がすごい数かざられていた。 そして知識の無い私に美奈子先生はわかりやすく説明してくれるのでした。 私はとても感動しました。絵を観るときに歴史を意識したことなんてなかったから。真っ白な気持ちで観るのが大切だと思っていました。 でも歴史、つまりその絵の持つ本当の意味を知ると、なんだか絵の向こう側にいる作者の気持ちがわかるような気がしました。 つまりゴッホがあの時代にジャガイモをむく人を描いたことの意味を聞いたりすると、絵の向こう側にゴッホがいるような、つまり作者と絵を共有できるような気持ちになれるのでした。 そんなのは初めての経験でした。(ジャガイモは貧乏人の食べ物だったので、そんなものを描くのは下らないと思われていたらしい) この二日目だけで、充分来た意味があるくらいだと、その時思いました。 そして歴史を勉強しようと思いました。 それから通い始めたリーグは。すごくあたたかい場所でした。 ほんとにいろんな人がいて、みんなただ一つの目的だけが一緒で、それがすごく心地よい空気をつくっていました。大きな美術室って感じでした。 つまり懐かしい感じがしました。ハロウィンのときにヌードモデルの子が角の生えたウイッグをかぶってきていたのがおかしかったです。 しかもその日はそのままポーズをとっていた。。。ちなみに先生も、でっかい耳と花をつけてきていました。 骨の模型は糸で細工されて、手を挙げて挨拶するし。。。 NYって、こどもがそのまま大人になったみたいな人がたくさんいるなと思いました。 そして人と人の間に壁がない気がします。みんなすぐ、その靴いいね!とか、その眉毛好き!とか話しかけてきて、とても反応が素直なのでした。 靴やまゆげですら声を出してしまう人たちなのだから、確かにここで作品を発表していったら手応えはすごくありそう。 なんだか美奈子さんが伝えたかったことがわかってきました。 日本でもNYでも、アーティストとしてやっていくのは簡単じゃない。 ましてやNYじゃ、言葉も満足に通じない。だけど今回私には、言葉もろくに通じないこの街で、きっとこれからの人生にすごく大切な出会いがいくつもあった。 絵を勉強していると言うだけでいい。作品を一つ見せるけでいい。 それだけで、自分もイラストレーターなのでスタジオに遊びにこいとか、今度来たら一緒に絵を描こうとか(いつくるかもわからないのに!)、すごくプラスな誘いをくれる人たちがいる。日本じゃあり得ないことだ。 NYの人って、すごく直感を大事にしている。だから誘うときも迷いがない。 これってすごく気持ちがいいことで、たとえナンパだろうと、話がしたくなってくる。(笑) もう二度と会わないかも知れないのに別れ際に、nice to meet you といってくれる、そんな人たち。 ここにいると1日1日、すごくリアルに生きてる気がする。 私にとって、日本との一番の違いはそこでした。 それで私は帰ってきて、なんだかこれからの道について、気持ちが固まったのでした。 とても大きな出会いときっかけを、ベストな形で届けてくれた美奈子さんと大石さんに心から感謝します。今私は、あの街が自分の街になるように計画をたてようと思っていますが、この最初の旅のときの気持ちを原点に、忘れずにいればできるような気がします。 お二人とも、本当にありがとうございました。こころから尊敬できる美奈子さんという人に出会えたこと自体が、とても大きな収穫でした。 庄司 純 ルピナスアートネットワーク 大石まで: info@lupinasartnetwork.com
『はじめまして、MINAKOです。―作品集の考え方―』No.001 『NYの OPEN STUDIO』No.002 『NYの OPEN STUDIO その2』No.003 『ART BASEL in Miami Beach/世界へのアプローチ』No.004 『NYアートの洗礼』No.005 『ニューヨークアートを体験しませんか?』No.006 『NYアート留学体験参加者募集』No.007 『黒姫受賞とNYアート体験一期生』No.008 『NY流お絵描きワークショップ&サマーパーティ in 東京!のご案内』No.009 『2006/12/7 NY直輸入吉野美奈子石彫刻展(12/17~12/23)& 絵画とダンスコラボレーション“つらなり”& 111幻アートスクールワークショップ (12/17~23)in Tokyoのご案内』No.010 『幻の記憶(111アートスクールレポート)』No.011 『生きる場所(吉野美奈子個展公演レポート)』No.012 『夢見る人々に NEVER TOO LATE 』No.013 『アメリカ独立記念日 』No.014 『吉野美奈子制作奮闘ダイアリー』No.015 『「光のアリア」個展報告と「チェルシーのギャラリー」』No.016 『いろんなアートの形(yozgalleryとmottainainy) 』No.017 NYアート体験レポート 『NYアート体験レポート』No.001 石塚智寿 編 『NYアート体験レポート』No.002 よしだみおき 編 『NYアート体験レポート』No.003 加藤健太郎 編 『NYアート体験レポート』No.004 上原和江 編 『NYアート体験レポート』No.005 庄司 純 編 |
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Biography 吉野美奈子 (画家・彫刻家・詩人) ニューヨークを拠点に活動する コンセプチュアル・ビジュアル・アーティスト。 ●吉野美奈子official website ●吉野美奈子blog |
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2001年 渡米。 一貫して「大いなる愛・宇宙的生命のつながり」をテーマに作品を発表。絵画・彫刻ともに作風は、有機的かつ霊的。建築、音楽、舞踊をはじめ様々なアーティストのインスピレーションとなりコラボレーションに参加、その活動はNYタイムズでもとりあげられる。日本、米国をはじめ世界の各地で作品を発表。 2004年6月、米国最古の彫刻協会ナショナル・スカルプチャー・ソサエティーより 「平和のためのシリーズ」にて新人賞奨学金を受賞。 2005年3月、NY国連NGOアースソサエティ表彰式にて、舞踊家佐藤道代ととも に吉野の絵画に基づくアートプレゼンテーション「アース&ヒューマニティ」を発表。地球保護に関わる世界の知識人より喝采をあびる。 2006年黒大理石の代表作「Awaken(目覚め)」通称黒姫により、全米女性作家協会より日本人女性彫刻家として初の名誉賞を受賞。 卓越した技による独自の世界観の徹底した表現と、多方面での活躍に、NYメトロポリタン美術館、国連エクジビション部、全米具象彫刻協会、NYマルボロギャラリー、NYアートマガジン、NY市建設部等より高い推薦状を受けている。 |
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