『吉野美奈子制作奮闘ダイアリー』
No.015

 

こんにちは。NYスタジオから吉野美奈子です。
日本は暑いと聞いていますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今日は、8月27日から10月14日まで”光のアリア”という長期東京個展を開催するにあたって、
吉野美奈子制作奮闘ダイアリーをご紹介したいと思います。

私は、何日も何日も自分のスタジオで、作り出したい空間のイメージをみようとしていた。
国際輸送、国内輸送、搬入、設営、搬出、保管、レセプションその他もろもろを考えると小作品の連作というのが無難に落ち着くところなのだろうが、どうしてもどうしても、”何かが”私の中で反発していた。

ある嵐の朝、風に舞う木の葉をみていたらふっと言葉がやってきて、それは私に”モノを動かすことを考えない””作りたいモノを作る”と言った。

もしもモノを動かすことを考えなかったら、私はどんな大きさの絵が描きたいのだろう。
NYから個展会場の東京までは、こんなにこんなに遠いのに、おバカな私は2メートルや、5メートルという作品に手を出してしまった。

話しを少し2006年に戻して、去年の私は、ほんの少しだけ自分に余裕があるような”錯覚”に堕ちて制作の合間に、NYにくるアート留学生のお世話をしたり、冬には原宿に“幻”というアートスクールを開校してみたりした。
日本でアートを目指す人たちのために私は私にできることを何かをしたかった。
関わると中途半端にできず、結局とことんやってしまうのが吉野美奈子の性分で、結果、えらいことになった。
普通のアーティストは絶対やらないだろうなと、私は自分に呆れて可笑しかった。
とは言うものの、勿論時間のやりくりは大変だったけど、それぞれの留学生や、日本のアーティストたちとの出会いはとても素敵な関わりでわずかでも彼らの助けになれればいいと心から思えた。
集まってくれたみんなが少しでも前へ少しでも遠くへ行ってくれればいいと、心底望んだ。

今、東京個展直前にして、去年放出したエネルギーが大きなサークルを描いてどっと嵐のように戻ってくる感じで、国際輸送も、国内輸送も、搬入からレセプションまで、 “幻”がなければ知り合わなかったみんながフルサポートで私を助けてくれて、正直本当に驚く。

大いなる宇宙の中で、放ったエネルギーは過不足なく巡回しているのだと、私は知っているはずなのに

こんな素敵なCosmic Connectionに、改めて泣きたいほど感動している。

関わってくれているみんな、ありがとう。
精一杯描いて、元気に帰国します。
待っててください。



美奈子






※バックナンバー↓
MINAKOのNYダイアリー

『はじめまして、MINAKOです。―作品集の考え方―』No.001
『NYの OPEN STUDIO』No.002
『NYの OPEN STUDIO その2』No.003
『ART BASEL in Miami Beach/世界へのアプローチ』No.004
『NYアートの洗礼』No.005
『ニューヨークアートを体験しませんか?』No.006
『NYアート留学体験参加者募集』No.007
『黒姫受賞とNYアート体験一期生』No.008
『NY流お絵描きワークショップ&サマーパーティ in 東京!のご案内』No.009
『2006/12/7 NY直輸入吉野美奈子石彫刻展(12/17~12/23)&
絵画とダンスコラボレーション“つらなり”&
111幻アートスクールワークショップ (12/17~23)in Tokyoのご案内』No.010

『幻の記憶(111アートスクールレポート)』No.011
『生きる場所(吉野美奈子個展公演レポート)』No.012
『夢見る人々に NEVER TOO LATE 』No.013
『アメリカ独立記念日 』No.014
『吉野美奈子制作奮闘ダイアリー』No.015
『「光のアリア」個展報告と「チェルシーのギャラリー」』No.016
『いろんなアートの形(yozgalleryとmottainainy) 』No.017

NYアート体験レポート

『NYアート体験レポート』No.001 石塚智寿 編
『NYアート体験レポート』No.002 よしだみおき 編
『NYアート体験レポート』No.003 加藤健太郎 編
『NYアート体験レポート』No.004 上原和江 編
『NYアート体験レポート』No.005 庄司 純 編




Biography

吉野美奈子 (画家・彫刻家・詩人)
ニューヨークを拠点に活動する
コンセプチュアル・ビジュアル・アーティスト。
吉野美奈子official website
吉野美奈子blog
2001年 渡米。 一貫して「大いなる愛・宇宙的生命のつながり」をテーマに作品を発表。絵画・彫刻ともに作風は、有機的かつ霊的。建築、音楽、舞踊をはじめ様々なアーティストのインスピレーションとなりコラボレーションに参加、その活動はNYタイムズでもとりあげられる。日本、米国をはじめ世界の各地で作品を発表。
2004年6月、米国最古の彫刻協会ナショナル・スカルプチャー・ソサエティーより 「平和のためのシリーズ」にて新人賞奨学金を受賞。
2005年3月、NY国連NGOアースソサエティ表彰式にて、舞踊家佐藤道代ととも に吉野の絵画に基づくアートプレゼンテーション「アース&ヒューマニティ」を発表。地球保護に関わる世界の知識人より喝采をあびる。
2006年黒大理石の代表作「Awaken(目覚め)」通称黒姫により、全米女性作家協会より日本人女性彫刻家として初の名誉賞を受賞。

卓越した技による独自の世界観の徹底した表現と、多方面での活躍に、NYメトロポリタン美術館、国連エクジビション部、全米具象彫刻協会、NYマルボロギャラリー、NYアートマガジン、NY市建設部等より高い推薦状を受けている。




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